トレーサビリティ 
このキュヴェは、ラ・モニー蒸留所の貯蔵庫「ロッジL」から生まれ、バーボンを熟成させたアメリカンオーク樽で熟成されました。
•    樽熟成開始日：2001年11月19日
•    熟成年数：14年
•    ステンレスタンクでの休息期間：18か月
•    瓶詰め：2017年4月
このキュヴェから1,715本が生産され、0001から1715までの番号が付けられています。

外観
リムーザン産オーク樽による深みのあるブラウンカラー。輝きがあり、グリセロールを含む厚いディスクが特徴。グラスの内側にたっぷりと涙を残す、非常に豊かな粘性。

香り
力強さと調和が融合した香り。第一印象はバランスの取れた官能的なトロピカルブーケ。フレッシュなショウガの香りに続き、キャラメルやオレンジピールのコンフィの甘美なニュアンスが感じられる。圧巻のアロマティックパレットには、杉、ユーカリ、タバコの葉が際立っています。

味わい
アルコールのスパイシーな温かさに驚かされますが、香りで感じた期待を裏切らない見事なバランス。ほろ苦いシャデック（グレープフルーツ）のコンフィが心地よいアクセントとなり、杉の樹脂の風味が際立つ長い余韻が続きます。バニラと砂糖きびの甘さ、柑橘の皮が絶妙に絡み合います。

アルコール度数
64.8％ Vol - ブリュット・ド・フュ

サービス方法
小型の詰め物をした豚肉料理、内臓料理、濃厚でクリーミーなチーズ、ダークチョコレートに合わせて。特にロブストタイプのシガーとの相性は抜群です。

歴史
シャントル・コントは、この驚異的なラムを「ラ・トゥール・ド・ロール」と名付けました。それは、新大陸の財宝がクリストファー・コロンブスのキャラベル船で運ばれた先であるセビリアを思い起こさせるためです。グアダルキビール川沿いに佇む13世紀のアルモアード様式の塔は、アンダルシアの美しい光の中で今も哀愁を帯びて見守り続けています。それは古きヨーロッパと遠い島々を詩的かつ歴史的に繋ぐシンボルであり、サン＝ジョン・ペルスがこう表現しました。「最初の孤独な島々、円形で無限の空間に輝く星々のような島々... 島々の間の海は、淫らなほどに薔薇色だ...」

テイスティングアドバイス
「ブリュット・ド・フュ」の試飲には特別な心得が必要です。ブリュット・ド・フュは、アルコールにおける「イタリアン・リストレット」のようなものです！その希少な力強さを楽しむためには、まず数滴を口に含み、口を閉じたまま唾液でじっくりと馴染ませることが重要です。その後、グラスに氷を一つ（たった一つ）入れ、アルコールを「減圧」させてください。これにより、金色の色合いと複雑なアロマ（シャデックコンフィ、杉の木、メントール、穏やかなスパイス）がさらに引き立ちます。