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ラ・トゥール・ド・ロールブリュット・ド・フー - マリー・ガラント

ヴィユー・アグリコール・ラム
ディスティレリー・ビエル - マリー・ガラント

プレゼンテーション
マリー・ガラント島は、グアドループ諸島の一部であり、その距離はわずか30キロメートルです。クリストファー・コロンブスが1493年に発見し、3隻のキャラベル船の1つ「マリア・ガランダ」にちなんで名付けました。17世紀に入植した初期の開拓者たちは、綿花やインディゴを栽培しましたが、アフリカからの奴隷が到着すると、島唯一の財産としてサトウキビが栽培されるようになりました。砂糖工場と蒸留所が調和して共存し、特筆すべき特徴としては、それぞれの施設には風車が併設されており、サトウキビを粉砕する役割を果たしていました。19世紀には、島内に100基もの風車があり、「百の風車の島」とも呼ばれました。シャントル・コントは、ビエル蒸留所の貯蔵庫で、稀少なアグリコールラム「ブリュット・ド・フー」を厳選しました。自然蒸発によって度数が55°に達し、熟成中に水やフィルター処理を一切施さず、そのままの状態で瓶詰めされた逸品です。

テロワール
マリー・ガラント島

ローブ
温かみのあるゴールドカラー、琥珀色のニュアンスを含み、豊かな粘性（厚みのあるディスク、グラスに垂れる涙）が特徴。

ノーズ
初めにアルコールの力強さが感じられた後、バナナやトロピカルフルーツ（パッションフルーツ、マンゴー）のアロマが広がります。フレッシュな印象（オレンジピールのコンフィ、ジンジャー）、バニラビーンズがアクセントとなり、非常に複雑かつ豊かな香り。ウッディな要素もありながら、軽やかさがあり、繊細で洗練された鼻当たりが特徴です。

テイスティング（口を閉じて試飲）
口当たりはクリーミーで官能的。エキゾチックフルーツの爽やかな香りが確認され、塩キャラメルバターのニュアンスが、海の近さを感じさせます。蜂蜜と蜜蝋の珍しい香りが繊細に重なり合い、極上のフィネスと空気感を持つラムです。持続力も見事です！

ソムリエのアドバイス
上質なハバナ産シガーとの相性が抜群で、テロワールの完全なる調和を楽しめます。ダークチョコレートデザート、繊細にキャラメリゼされたタルトタタン、エキゾチックフルーツのソルベとともに、食後には大きめのバルーングラスで室温で楽しむのがおすすめです。